アルコールと上手に付き合っていくための2つのヒント  

サンムーンで体質改善カウンセリングを担当、薬を勧めない薬剤師Chiakiです。

様々な身体の不調に対して、食事・栄養を整えることから不調がなかった状態に戻すためのカウンセリングをさせて頂いております。

ダイエット、肌荒れ、頭痛、生理痛、便秘、冷え、むくみ、不妊、更年期障害など、女性ならではの身体の不調、血圧、アレルギー、リウマチ、癌など病気や薬の副作用緩和などご相談を多くいただいております。

コロナが落ち着き始め、今年は久しぶりにお花見を楽しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?お花見といえば、美味しい食べ物に、お酒!「花より団子」と言われるように花見に託けて…という話、よく聞きますよね。

健康には欠かせない食事や栄養ですが、食べるのが好き、飲むのが好きという方にとって、健康のために食事を制限する、我慢することは難しいこと!とイメージされがちです。正しい食事療法を頑張ってやる!よくない食習慣を頑張ってやめてみる!頑張ることは、もちろん素敵なことですが、もし頑張らなくても出来ることを見つけられたら?気付いたら良くない習慣をやめられていたら?健康で人生を生き生きと楽しむために長続きする習慣を作ることこそが、サンムーンでご提案している食事と栄養の体質改善カウンセリングです。お一人お一人にあった食事や栄養の見直しを一緒に取り組んで習慣作りをサポートしております。

今回は、アルコールとの上手に付き合っていくための2つのヒントをご紹介します。
お酒は弱いけど飲みたい、仕事でどうしてもお酒を飲む機会が多い、お酒が好きで毎日飲みたい!どんな方にも読んでいただきたい内容になっています。

ヒントその1.アルコールを上手に吸収する

 


「1杯目のビールがたまらない!」
暑い夏の日に定番ですが、食べたもの、飲んだものは、全て「吸収」されて身体に取り込まれます。吸収を調節してあげることが、アルコールとの上手な付き合い方のファーストステップになります。
アルコールは、胃ではゆっくりと吸収され、小腸に入ると速やかに吸収されます。そのため、
食事の有無やアルコール飲料の種類と飲み方によって、胃から小腸に移動するまでの時間が異なるため、吸収のスピードにも差が出ます。吸収されるスピードによって、体に取り込まれるアルコール濃度も全然違います。

たとえば同じ量のアルコールを摂取しても、
①食事しながらゆっくりと薄めたハイボールを飲む
②空腹時に高濃度の焼酎をストレートで飲む

どちらの方が身体にとって負担が少ない飲み方か、イメージできますよね。

この場合、①のように食事と合わせて飲む、ゆっくり時間をかける、アルコールを薄めて飲む方がアルコールの吸収が緩やかになり、身体に負担がかからない飲み方だといえます。乾杯やグビッと飲む喉越しも楽しみの一つですが、まずは1口だけ、そのあとはゆっくりと食事を楽しみながらアルコールを楽しむ習慣を意識してみましょう。自然とアルコールと上手に付き合えるようになるかもしれません。

ヒントその2.アルコールを上手に代謝する

 

吸収されたアルコールは、体の中で「代謝」されます。
アルコールはご存知の通り、主に肝臓で代謝されます。汗をたくさんかいたり、水をたくさん飲んだりすると、アルコールが速くぬけると思われがちですが、汗や尿からの排泄は僅かです。アルコールの肝臓で代謝される過程を避けることができません。
代謝のスピードは、一般的には1時間あたり「体重×0.1g」と言われますが、代謝能力、飲酒習慣、性別や年齢、健康状態、アルコールの種類によって大きく異なります。そのため、代謝スピードの予測は困難です。
肝臓はアルコールだけではなく、糖質、たんぱく質、脂質など栄養成分やホルモンなど様々な代謝に関わる臓器です。アルコールを過剰に摂取し続けると、いつか代謝が追いつかなくなり、中性脂肪が蓄積して脂肪肝、長期的な飲酒でアルコール性肝炎、肝硬変、肝癌と大きな病気につながるリスクがあります。


出典:アサヒビール

2つの方法で、アルコールと今までより上手に肝臓と付き合えると考えられます。
①アルコールを適量にとどめる
日本の厚生労働省では「飲酒指針」を策定しており、以下のようにアルコールの適量が示されています。
・アルコールを飲む場合は、週に2日以内が望ましい。
・1回の飲酒量は、純アルコール量で男性23g(ビール中約480ml、日本酒中約180ml、ワイン中約190ml)、女性13g(ビール中約240ml、日本酒中約90ml、ワイン中約95ml)以下とする。
あくまでも一般的な指針のため個人差があることは言うまでもないのですが、アルコールの代謝に無理ない範囲で摂取量をコントロールすることが大切です。

②肝臓の代謝能力を助ける
アルコールはアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)経路とミクロソームエタノールオキシダーゼ(MEOS)経路の2つの代謝経路を通ってアセトアルデヒドになり、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)経路でアセトアルデヒドから酢酸に無毒化されます。この過程の中で、欠かすことができないのがビタミンB群です。特に、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンB1、ビタミンB2はアルコールの代謝過程で絶対に必要になります。また、ビタミンCやビタミンEなど抗酸化物質も代謝のときに生じる活性酸素や酸化ストレスから身体を守ってくれます。
また、代謝をするために欠かせないのが水分です。アルコールを摂取すると、腎臓からの尿量が増え、排尿回数が増加します。これは、アルコールが脳下垂体に影響を与え、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌を抑制するためです。ADHは、腎臓での水分再吸収を促すホルモンであり、アルコールを摂取するとその作用が抑制され、尿量が増えることで脱水症状が生じます。アルコールを飲むときには、お酒と同量の水分+コップ1杯をアルコールと交互に飲むことで脱水が予防できます。
つまり、ビタミンや水分をしっかり摂取すると代謝もアップさせることが出来ます。
これらの代謝過程によって、アルコールは最終的に二酸化炭素と水に変換され、体外に排出されます。ただし、アルコールの代謝には限界があり、一定量を超えるとアルコールは血液中に蓄積され、アルコール中毒を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

いかがでしょうか?
お酒に弱い人、仕事上お酒が欠かせない人、そもそもお酒が飲むのが好きな人も、上手にアルコールと付き合う習慣を取り入れてあげることで、これからの楽しみ方も変わるかも知れません♪

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