サンムーンで体質改善カウンセリングを担当、薬を勧めない薬剤師Chiakiです。
様々な身体の不調に対して、食事・栄養を整えることから不調がなかった状態に戻すためのカウンセリングをさせて頂いております。
特に多くご相談いただく悩みは「ダイエット」です。
その他、肌荒れ、頭痛、生理痛、便秘、冷え、むくみ、不妊、妊娠など、女性ならではご相談を多くいただいております。
今回のテーマは、「油」です。
毎日の食事に欠かせない油について、体での役割や上手な摂り方についてお伝えします。
油は3大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)の1つで、効率よくエネルギー(カロリー)になります。
エネルギーとしてだけでなく、私たちの体は約37兆個の細胞でできていると言われていますが、その細胞の膜は油で出来ています。
また、脳や神経の材料としても欠かすことができない栄養素です。
そんな油を選ぶときに、大切なのが“油の質”です。
どんな油をとっても一緒ではありません。摂るならからだに良い油を摂ることがお勧めです!
油を摂る時に、意識したいポイントが3つあります。
①トランス脂肪酸は出来るだけ避ける
トランス脂肪酸の代表例は「マーガリン」や「ショートニング」です。
マーガリンの原料は、常温で固まらない植物油脂。そこに水素を添加して、常温で固形になるように加工した油です。
植物の油と聞くとヘルシーな印象を受けますが、水素を添加する際に作られてしまう【トランス脂肪酸】が厄介です!
・がんのリスク
・うつ病のリスク
・心疾患のリスク
・糖尿病のリスク
・悪玉コレステロールを増やす
・免疫機能の低下 etc.
人工的に作られるトランス脂肪酸以外にも、牛肉、羊肉、牛乳や乳製品には微量のトランス脂肪酸が含まれています。
また油を高温で加熱するときにも微量ながら発生する質の悪い油です。
日本では特に規制はありませんが、海外では含有量の規制や表示を義務化している国もあります。
2018年にはアメリカでトランス脂肪酸を人工的に添加することは全面的に禁止になっています。
コストが安いことから、外食やお菓子などに使われています。
家で食べる油には気を付けることができますが、知らず知らずのうちに摂っていることも!
食べ物の裏面書かれている原材料を見て選んだり、外食では揚げ物や脂っこい料理を避けることがベストです。
②常温で固まる油は摂りすぎない
常温で固まる油の代表例は「バター」や「牛脂」「豚脂」です。
調理したあとのお鍋に固まった白い油がこびりついているのを見たことありませんか?
高温でグツグツしている時はなかったはずなのに・・・
この油、まさに体に入ると同じように体の中で固まります。
取り過ぎた油は、体の中で中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられていきます。
これが肥満の原因です!!
肥満になると、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や血管が詰まる脳梗塞、心筋梗塞、癌になりやすいと言われています。
増えてしまった内臓脂肪や皮下脂肪を起こすのは一苦労です。
食べる段階から脂肪に変わりやすい油に気を付けると、太りにくい身体に近付きます。
③DHA・EPAを意識しよう
「魚を食べると賢くなる!」って聞いたことありませんか?
ただの噂話程度に感じるかもしれませんが、本当なんです!!
青魚に豊富に含まれるDAHは、脳を作る大切な油の1つです。そのため、魚を食べると…と言われています。
オメガ3脂肪酸とも言われるαリノレン酸、DHA、EPAは、視力や脳神経の機能を維持するために必要な栄養です。
体で作ることができない種類の油のため、摂取するしかありません。
毎日、魚を食べるということは現代社会では難しいことかもしれませんが、
子供の成長、大人の認知機能維持にも欠かすことができません。
魚が嫌い、苦手、あまり食べないという場合は、良質なサプリメントから摂ることもお勧めです!
また、アレルギーや痛みを抱えている方にとっても、炎症を抑える働きがあるため積極的に摂って欲しい油です。
と言っても、理解するのはなかなか難しいという方には・・・
「ショートニング」「マーガリン」「食物油脂」は避ける
肉より魚を食べるように意識する
この2つの食べ方を特に意識してもらえるとGoodです!!
肌荒れや生理痛、偏頭痛など油が原因で起こりやすい不調に私自身も悩まされていました。油の摂り方を変えてから改善したことにビックリしています!
今お悩みの不調を抱えている方も、食事や栄養に原因がある可能性があります。
【食べているものの栄養で身体は作られている】気付いてもらえるきっかけになると嬉しいです♪